![]() | なぜケータイ小説は売れるのか (ソフトバンク新書 63) (2008/02/16) 本田 透 価格:¥ 735 (税込) 1500円以上国内配送料無料 商品詳細を見る 話題のケータイ小説の仕組みを読み解く! 続々とヒット作が生み出されるケータイ小説の内容や仕組みを鮮やかに読み解く。ケータイ小説の特徴、読者層の傾向、映画やマンガへの展開など、ケータイ小説の全貌に挑む! |
商品の説明
『Deep Love』、『赤い糸』から『恋空』まで大ヒット作ベストセラーを次々に生み出し、メディアミックスを展開し、注目を集めるケータイ小説。
売春、レイプ、妊娠、薬物、不治の病、自殺、そして真実の愛と過激な要素が満載のケータイ小説に若者はなぜハマるのか? その特徴からマーケットの動向、映画やマンガへのメディアミックスの事例までもを分析し、そして、日本の文学史の中にケータイ小説を位置づける!?『電波男』や『喪男の哲学史』などの評論からライトノベルまで手がける本田透がケータイ小説の謎に挑戦する!誰もがケータイを持つ時代に咲いた徒花か、それとも新しい文化の始まりなのか、ケータイ小説を読まない人でも、これ一冊で分かる画期的な内容。
目次
序章 ケータイ小説七つの大罪
第1章 ケータイ小説のあらまし
第2章 ケータイ小説市場の最前線
第3章 ケータイ小説の内容
第4章 ケータイ小説を巡る言説
第5章 なぜケータイ小説は売れるのか
カスタマーレビュー
もう少し踏み込んで欲しい部分はあるものの、新書としては満足。特に従来の文学の枠組みと対比させてケータイ小説を論じる後半が面白かった。単純なケータイ小説罵倒とかじゃないのがいい。
著者も冒頭で書くように、一通りケータイ小説を知るには十分だし、物語を必要とする人々を考える意味でも、かなり興味深い本だ。各作品についての紹介はもっと多くてもいいのになぁ。見取り図としてはかなり明快で、議論の叩き台となるべき一冊。
ケータイ小説をわざわざ読みたいとは考えていないけれど、昨今の不景気な出版界での突出した売れ行きはやはり見過ごせないというか、大いに気になっているという、私のような読者にとって、サクッと一時間で読み終えて、ひととおりの知識が得られる本書は、すこぶる重宝な解説本だろう。
ケータイ小説の内容と市場と歴史とを概観する前半部は、わかりやすく上手にまとめてあって興味深かった。でも、ケータイ小説が売れている要因を現代日本の社会的背景に探ろうと試みた後半の展開には不満が残る。仮説の裏づけが舌足らずなまま乱暴な結論を下していて残念。なんだかもったいない。たとえば、ケータイ小説とは、ある種の「大衆芸能」をおもわせる「小さな物語」であり、いわゆる文学とは別物であるとして、その本質を「小乗仏教」にたとえる、なんて着想そのものはユニークで刺激的なんだけどなあ。
本田透節が炸裂、独自のケータイ小説論である。「電波男」以降の彼の評論本はすべて一貫している。題材は変わっても、恋愛資本主義社会批判に行き着くのである。今作においても然り。終盤になるとお馴染みの「恋愛資本主義社会批判」が登場し、ケータイ小説から若干話が逸れていく。もちろん、主張はケータイ小説に絡めている、しかし、「別にケータイ小説本で書かなくてもいいじゃん」と思う読者も中には居るだろう。まとめ部分でのこのテイストに読者の評価がわかれるかもしれない。しかし、彼の恋愛資本主義批判に沿った形での物言いは、ある意味外せない定番であり、芸風なのである。僕などは、そのプロレス的なオーバーアクトをメタ的に楽しんでいるクチなので、大いに楽しませてもらった。もちろん、それだけではない。「ケータイ小説七つの大罪」という類型化や、ケータイというデバイスによって内容が変わる、などなど、さすがという指摘がいくつもある(言われてみると納得で目新しい話ではないかもしれないが、それらにきちんと言及しているだけでも僕は評価に値すると思う)。ケータイ小説のガイドラインとしては十分機能しているのではないか。正直言って、本書を読んでもケータイ小説を読む気にはならなかった。この本単独でエンターテイメントとして成立していて、ケータイ小説そのものは読まずとも満足してしまったからである。それぐらい抜群に面白い。逆説的になるが、ケータイ小説に興味が無い人ほど読むべき一冊。
ケータイ小説は買ったら負けだと思っている人がケータイ小説を知るには最適の1冊。
筆者が考える若者の心理とかは割とどうでもいいが逆メディアミックスは目から鱗。
確かに人気のケータイ小説を書籍化すればコレクターズアイテムとしてある程度間違いなくヒットする。アンチケータイ小説な人には一読をお薦めする。
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